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作り手をたずねて

来年への願いを込めて、年の瀬に飾るしめ飾り – 祝亀と宝船

内藤千鶴さんによる、藁細工のしめ飾り。
新しい年の幸せを祈って飾る、お正月のしめ飾りは、来年1年間の氏神様の住みかとなると言われています。
>>内藤千鶴さんによるお飾りのストーリーはこちらから

今年は、「稲穂束」「亀」「宝船」「根付き輪飾」「ヒカゲのかずら」「お多福」 のデザインをご用意いただきました。
全て自然素材で、1点ずつ丁寧に制作されたお飾り。制作の過程をご紹介させていただきます。

長寿の象徴とされ、縁起の良い祝亀

長寿の象徴とされ、縁起の良い動物・亀。背には手漉き和紙「小川和紙」と水引の、おめでたい紅白の装飾を背負っています。

長寿の象徴とされ、縁起の良い祝亀

祝亀は、稲穂の部分と青々とした稲の茎の部分を両方使って作ります。

祝亀は、稲穂の部分と青々とした稲の茎の部分を両方使って作ります。

まず茎の部分を束ねて、亀の頭を作っていきます。

藁をグルグル巻きつけ

まず茎の部分を束ねて、亀の頭を作っていきます。
藁をグルグル巻きつけ、芯の部分を作ります。

、芯の部分を作ります。

閑中閑本 第拾六冊 鳴子こけし帖

結んだ凧糸の部分で、藁を1本ずつ折り曲げて行きます。

形を整えて、首元を結べば

亀の頭の出来上がり

形を整えて、首元を結べば、亀の頭の出来上がり。

次に1番の特長である、甲羅の部分を作ります

次に1番の特長である、甲羅の部分を作ります。
藁を3本ずつ揃えて、交差させて行きます。

藁を3本ずつ揃えて、交差させて行きます

片手で編み終えた部分を抑えながら、片手で編み続ける複雑な作業

片手で編み終えた部分を抑えながら、片手で編み続ける複雑な作業。
少し油断すると、編み終えた部分がほぐれてしまいます。

少し油断すると、編み終えた部分がほぐれてしまいます

7段×7段の編みを繰り返し、最後に綺麗に形を整えます。

7段×7段の編みを繰り返し、最後に綺麗に形を整えます。

手足にある四方の端を、糸で仮留めします。

手足にある四方の端を、糸で仮留めします。

この糸の結び方も、昔から伝わる結び方。

片手で結ぶことが出来、解く場合はするっと解くことが出来るのです

この糸の結び方も、昔から伝わる結び方。
片手で結ぶことが出来、解く場合はするっと解くことが出来るのです。

2箇所ずつ留めたら、先を切り落として仕上げます。

2箇所ずつ留めたら、先を切り落として仕上げます。
甲羅はぷっくりとした丸みをつけて整えます。

甲羅はぷっくりとした丸みをつけて整えます。

稲穂の尻尾と、

頭を組み合わせて。

注連縄を背負わせます

稲穂の尻尾と、頭を組み合わせて。
注連縄を背負わせます。

和紙と水引をあしらったら、完成です

和紙と水引をあしらったら、完成です。

七福神を乗せた宝船 たくさんの福に恵まれますように

太く力強い注連縄を舟に見立て、紙垂と稲穂の帆を立てた宝船。“たくさんの福に恵まれますように”という願いが込められています。

太く力強い注連縄を舟に見立て、紙垂と稲穂の帆を立てた宝船

宝船の力強い注連縄は、中に藁を仕込んだ太い縄を、さらに3本で綯って制作されています。
全身を使って作り上げる、とても力のいる作業です。

宝船の力強い注連縄は、中に藁を仕込んだ太い縄を、さらに3本で綯って制作されています

全身を使って作り上げる

とても力のいる作業です

舟の船首の方は、藁を切りながら綯り、細く細く仕上げます。

装飾のタッセルも全て藁で

装飾のタッセルも全て藁で、手作業で丁寧に作り上げられています。

手作業で丁寧に作り上げられています

それぞれに、来年への願いがこもったお飾り。
ぜひ心にピンとくるデザインを見つけてください。

内藤 千鶴 しめ飾り

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