WISE・WISE tools

作り手をたずねて

来年への願いを込めて、年の瀬に飾るしめ飾り

今年も、内藤千鶴さんに藁細工のしめ飾りを制作いただきました。
WISE・WISE toolsでお取り扱いさせていただいてから6年目を迎え、毎年デザインの進化が愉しみな作品。
お正月のお仕度に欠かせない、美しい手仕事のお飾りです。

古くから伝わってきた智恵を、現代に受け継ぐお飾り

お飾りの基本となる注連縄は、昔から伝わる“右回転でねじりをかけながら、左回転で綯う(なう)”という特別な方法で作られます。

“右回転でねじりをかけながら、左回転で綯う(なう)”という特別な方法

足で端を抑え、全身を使って綯っていきます。
右回転の“ねじり”がしっかりできていないと綺麗に綯えず、慣れない人にはとても時間がかかる作業。

足で端を抑え、全身を使って綯っていきます

手を放してもほぐれない、ピーンとした注連縄

日本に昔から伝わってきた作り方。
手を放してもほぐれない、ピーンとした注連縄が出来上がります。
こちらは祝亀が背負う注連縄に。
>>「お飾り 亀」の作り方はこちらから

未晒しの楮本来の色合いが美しい、細川紙の紙垂

お飾りに使用する和紙は、国産の楮を用いて、1300年の歴史を誇る伝統的な製法で作る手漉き和紙「細川紙(ほそかわし)」製。未晒しの楮本来の色合いが美しい、大変貴重な和紙です。

未晒しの楮本来の色合いが美しい、細川紙の紙垂

一つ一つ、丁寧に折り上げられる紙垂

一つ一つ、丁寧に折り上げられる紙垂
こちらは宝船の帆に。
>>「お飾り 宝船」の作り方はこちらから

深い緑が美しい“ヒカゲノカズラ”のお飾り

深い緑が美しい“ヒカゲノカズラ”のお飾り

ヒカゲノカズラは切り取っても長く緑を保つことから清浄な植物とされて、古くから大切にされてきました。
注連縄やバラの実も使い華やかに仕上がった、存在感のあるお飾りです。

稲とヒカゲノカズラ、ドライの植物を束ねて作るお飾り

リースのようでクリスマスシーズンからも飾りやすい

出会った頃は、ドライフラワー教室を主宰されていた内藤さん。
“スワッグ”のように、稲とヒカゲノカズラ、ドライの植物を束ねて作るこちらのお飾りは、「リースのようでクリスマスシーズンからも飾りやすい」と、人気のロングセラー作品です。

ドライフラワー教室を主宰されていた内藤さん

“スワッグ”と同じ作り方

紙垂と注連縄をあしらって仕上げます。

紙垂と注連縄をあしらって仕上げます

出来上がりです

毎年11月に入ると、茨城県の山から届くという“ヒカゲノカズラ”。
長い長い茎を地面に這わせて、大地の栄養をたっぷりまとった生命力溢れる植物です。

長い長い茎を地面に這わせて、大地の栄養をたっぷりまとった生命力溢れる植物

多くの福を呼ぶ お多福のお飾り

今年の新作は“お多福”。
内藤さんが何度も試作を繰り返され、誕生しました。
張り子の技法を用いて作られており、お顔の白色はお雛様にも用いられる“胡粉”仕上げ。
なんとも愛らしいお顔は、ご友人のイラストレーターである徳田しのぶさんが、内藤さんのイメージを元に1点1点描き上げています。

多くの福を呼ぶ お多福のお飾り

張り子の技法を用いて作られており、お顔の白色はお雛様にも用いられる“胡粉”仕上げ

しのぶさんは毎年年末にお飾りの制作もお手伝いしてくださっており、お二人の温かい空気がアトリエを包んでいました。

なんとも愛らしいお顔

お二人の温かい空気がアトリエを包んでいました

場を整え心の支えとなれるものを

注連飾りの造形美に魅了され、“その土地に生き続ける記憶・受け継がれてきた願い・全てが興味深く、その先を表現できたら”と、故郷長崎の土や植物を用いて、場を整え心の支えとなれるものを表現している内藤さん。
現在は、土を捏ね形に想いを込め「土守り」と題し造形物を制作されています。

場を整え心の支えとなれるものを

“その土地に生き続ける記憶・受け継がれてきた願い・全てが興味深く、その先を表現できたら”

毎年年末に制作いただく注連縄飾りは、「一年を振り返り、新しい年を思う」特別な作品です。

氏神様の住みかとなるお飾り

氏神様の住みかとなるお飾り

新しい年の幸せを祈って飾る、お正月のしめ飾り。
来年1年間の氏神様の住みかとなると言われています。

今年は、「稲穂束」「亀」「宝船」「根付き輪飾」「ヒカゲのかずら」「お多福」 のデザインをご用意しております。
ご自分の好みのものを飾って、気持ちよく新年を迎えてはいかがでしょうか。

内藤 千鶴 しめ飾り

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