壹岐 幸二 IKI Kouji

陶芸家 / 沖縄県  Potter / Okinawa Pref.
1966年 京都府出身
1990年 沖縄県立芸術大学卒業
1991年 同大学研究生修了
1991年~96年 読谷山焼大嶺實清氏に師事
1996年 「陶器工房 壹」設立
沖縄の伝統工芸「やちむん」の流れを汲みながら、現代の息吹が吹き込まれた器


沖縄の伝統工芸「やちむん」の流れを汲みながら、現代の息吹が吹き込まれた器 沖縄が映し出す景色はいつも青をたたえている。サンゴの森を抱き陽光を浴びて刻々と変化する海の青。どこまでも濃く澄み渡る空の青・・。「色彩溢れる沖縄の"青"を器に写しこみたい。」
そんな想いから生まれた「ペルシアン・ブルー」シリーズは、沖縄の海辺を切り取ったような変化に富む青のグラデーションをお楽しみいただける器です。

Born in 1966 Kyoto, Japan
Graduated from Okinawa Prefectural University of Arts in 1990. Completed research student studies at the university in 1991. From 1991 to 1996, he trained in Yomitan ware. Established pottery studio "Iki" in 1996.
This is the vessel that added the modern element based on the traditional handicrafts of Okinawa "YACHIMUN".The white makeup and the skillful cobalt picture that were given to earthenware peculiar to Okinawa are impressive.

新作の「mintama」(ミンタマ)シリーズ
沖縄の方言で“目ん玉”を意味する「ミンタマ」。
約400年前に現在の那覇市泉崎周辺でつくられていた湧田焼を、現代のデザインにアレンジしています。
レッド釉、ペルシャ釉といった沖縄らしい強い色彩の釉薬部分と、素地の土が露呈している部分のコントラストがアクセントになった器です。

壹岐さんの器は個性の強いデザインながら、色々な食材を受け止め、現代の暮らしに寄り添ってくれます。

沖縄の歴史に通じる「WAKUTA」(ワクタ)シリーズ
沖縄にはかつて琉球王府が統合した“壺屋焼”よりも古く“湧田焼”という窯業集落がありました。
その湧田焼をルーツにした「WAKUTA」(ワクタ)シリーズは、アッシュ(灰透明釉)、ブラック(鉄釉)の2色展開の釉薬と、異なる風合いが魅力のモダンな作品。

白化粧に大胆なコバルト絵付けが映える染付
沖縄独特のざっくりとした土の風合いの器に、19世紀まで続いた伝統の色合いを表現したという白化粧。
沖縄に古くから伝わる絵柄に新たな感性を取り入れた鮮やかなコバルト絵が印象的です。すっと伸びやかに筆が舞う絵付けは、壹岐さんの奥様がご担当されています。
沖縄で古くから作られてきた“やちむん”や“湧田焼”を中心に、枠にはまらない新たなデザインを生み出している壱岐さん。
パワフルで、ユーモアあふれる壱岐さんの人柄が、作品からも伝わってきます。中でもミンタマは、料理に華を添え食卓に彩りを与えてくれると同時に、使い手に元気をくれる作品です。
プレス 新井