大黒屋 Daikokuya

江戸木箸 / 東京都 墨田区  Edo Wooden Chopsticks / Tokyo
ぬくもりのある木箸で、おいしいものを味わってもらいたい。
そんな思いから生み出された大黒屋独自の多角形のカットは、
つまみやすく、握りよいという機能を追及したゆえの形で、
職人さんの感を頼りにひとつひとつ手作りで仕上げられています。
箸の先端まで神経が行き届く感覚を楽しみながら、お気に入りの一膳を見つけてください。


厳選された銘木から手仕上げにより削り出された極上の箸 東京の木箸は大正の初期より作り始められ、木箸職人の手によって約100年の伝統があり現在に至っています。
江戸木箸は厳選された銘木(黒檀、柴檀、鉄木)を素材として、木そのものの良さを生かしています。使い易さ、機能性、デザインを追及し、ひとつひとつ削り出し、手仕上げされた箸です。

※「江戸木箸」という呼び名は他の土地で作られる箸と区別するために竹田勝彦氏が平成11年に江戸木箸と命名、商標登録しました。

40代まで食器の卸問屋の営業をしていた大黒屋のご主人、竹田勝彦氏(右写真)。その当時、箸の形には四角か丸、あるいは見た目の模様ぐらいしか選ぶ要素がありませんでした。そうした状況に対して、もっと「食」を楽しむ箸があっても良いのではないかと疑問を抱き、自ら箸の制作の道へと入ったという経歴の持ち主です。

Edo Wood Chopsticks make the best use of raw materials of well-selected fancy wood.
A desire for enjoying a good meal with chopsticks that radiate a sense of warmth. The shape of Daikokuya's unique polygonal cuts produced by such a desire is the result of pursuing greater ease in gripping and picking up foods. These chopsticks are created one at a time by craftsmen, relying on their intuition.
Discover your favorite pair of chopsticks, enjoying the sensation of your nerves reaching the tips of the chopsticks

「作りやすいから四角い箸が多い」ことへの疑問から生まれた箸 箸は始めに箸用に細く四角く製材された角材を削りだしていきます。
作業上、加工しやすく、作りやすいために四角い箸が多いのではといわれています。しかし、それはあくまでも作り手側の都合であって、箸を使うお客さまにとって関係のないこと。そうやって作られた箸が必ずしも使いやすいものでないことは当たり前のことかもしれません。
手の感覚は人それぞれ異なります。 長さ、太さ、重さなど、自分の手にぴったりと合ったものこそ「使いやすい日常の道具」なのではないだろうか。江戸木箸はそうした竹田勝彦氏の素朴な疑問から生まれたこだわりの箸です。日々使う人が「おいしい」とおもってくれる箸。それが江戸木箸の原点です。

箸は飾っておくものではなく、使うもの。機能的であるかどうかが第一 「握りやすくてつまみやすい」から使う人が美味しいと思える。
竹田氏は箸の機能性を最も重要なものと考えています。
箸は、はさむ、つまむ、ほぐす、切る、裂く、のせる、剥がす、混ぜる、分ける、押さえる、運ぶ、といった具合に多機能です。たった二本でありながら、様々なはたらきを持つ、日本人の食生活の中で一番身近で大事な道具なのです。
「喰い先一寸、ピタッと合う。ここが箸の心臓部なんですよ。」 並べたとき、ピタッと二本が添い、喰い先へ行くに従って細くなっていく形状です。大黒屋の箸づくりのこだわりが集約されている部分でもあります。

職人のこだわりが結実した、美しく機能性の高いかたち 大黒屋の江戸木箸の歩みは、より美しく使いやすい箸を追求してきた歴史でもあります。
五角形から七角形まで、様々なバリエーションの箸が考案され、箸を持ち操る際に、上にくる指は3本であることから、奇数角の箸が使いやすいと発想。そこから五角の箸が考案されました。
その後、八角の丸みのあるやわらかさと、五角の指にすっとはまる良さを合わせた七角の箸を考案。
きれいに割り切れない奇数角の形状であるため、削り作業には熟練の技が必要となります。そうして生まれた奇数角、七角形の箸は非常に手に馴染むものとなっています。
その他、料理や用途に合わせた様々なバリエーションの箸を考案しています。

大切な方への贈りものに 極上のお箸で食べるご飯の味は格別です。
大黒屋のお箸は修理も可能で、末永く愛用頂ける逸品。大切な方への贈りものにもぴったりです。
※パッケージ仕様は変更になることがございます。

大黒屋さんのお箸をお使いのお客様は、修理のために再来店頂くことが多いです。使い込まれたお箸を拝見すると、長く愛用できる、代わりのきかないお箸であることがよく分かります。
美しく修理されて、またお客様の食卓を美味しくする為にに帰っていくお箸を見送るのは嬉しい瞬間です。
バイヤー 神口